便利なマウントアダプター


新しくカメラを買うときに真っ先に考えるのが、いま持っている交換レンズを使えるかどうかではないだろうか。せっかく揃えたレンズもメーカーの違うボディを買うと、交換レンズをまた集めなおさなければならない羽目になる。ぼくの場合、ずーっとニコンのカメラを使ってきたので、そのレンズ群はそれなりに持っている。ところが最近、一眼デジカメを購入するときに迷ったのがこの問題だった。一眼デジカメは今までは20万円を越えていたため、手が出せる品物ではなくて、いつも羨望の目を向けていた。ところがキャノンが10万円代のデジカメを発売したために、気持ちは一気にそちらに向いてしまった。ところがキャノンのレンズは1本も持っていない。望遠鏡につけて撮影する分にはレンズはいらないのだが、広い星野写真を撮る場合にはどうしてもレンズがいる。付属してくるオートフォーカスズームレンズは、それなりに使い勝手がいいのだが、天体写真となるといまいち使いにくい。星の暗さでは無限遠のピントがオートでは出ないのだ。そこでマニュアルを使うわけだが、オートフォーカスレンズでは、ピント調整範囲が無限遠より外まで動くようになっている。そのため、いちいちピントを合わせなければならないのだが、これが以外と大変なのだ。望遠レンズでは、まだピントを出しやすいが標準や広角では、マグニファイヤーを使って合わせてもちょっとのところでピンボケになってしまう。正確に合わせるために試し撮影をしてジャスピンのところを探すという面倒なことをしなければならない。
そこで、ネットを調べていたら、違うメーカーのレンズを取り付けるためのアダプターがあるのを知り、さっそく注文してみた。上の写真がそのアダプター。これを使ってニコンのレンズをキャノンのボディにつけてテスト撮影してみると。レンズの無限遠マークに合わせるだけでジャスピンが出たのだ。そういうわけで天体写真にはこの一品はぜひお薦めの品物だ。ただし、自動絞りとマニュアル撮影の場合だけ撮影が可能なので、そこはよく下記のホームページなどで確かめてから購入するようにしてほしい。
(株)近代インターナショナル
2004/01/12