国際宇宙ステーション


 
高度400kmを回っている国際宇宙ステーション  (C)NASA

 若田光一さんを乗せた国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)が高度約400kmの地点を90分かけて回っています。45分ごとに日の出、日の入りを経験することになります。今回、若田さんは、他のクルーと共にISSに3ヶ月間過ごし、日本の実験棟である「きぼう」を完成させます。その他にもいろいろな仕事(JAXAで募集された実験など)が課されていますが、微重力下での長期滞在は体への影響も深刻なものとなります。骨からカルシウムが抜けていく骨粗しょう症を起こしやすいため、毎日2時間の運動が大切な日課になっているそうです。こんな様子は、JAXAのホームページをご覧になるとよくわかると思います。ISSについてのまとまった情報を得たいときには、次の二つの本が役に立つと思います。

1.「国際宇宙ステーションとはなにか」(若田光一 著:講談社 BLUE BACKS)
2.「宇宙においでよ」(野口聡一 著:講談社)

どちらも現役の宇宙飛行士による著作で、宇宙飛行士になるための苦労話、スペースシャトルやソユーズでの飛行、宇宙ステーションでの実際の作業の様子などが楽しく描かれています。野口さんの本は、読者として子供を意識して書かれています。植田知成さんのイラストが随所に散りばめられていて楽しい絵本を見ている感じです。野口さんはISSに今年の年末から半年の長期滞在をすることがすでに決まっています。その意気込みをこの本からも感じ取ることができます。
 
JAXA(宇宙航空研究開発機構:Japan Aerospace Exploration Agency)のホームページ
 NASA・ISSのホームページ
記:2009/3/27