中国の旅


昆明、桂林、広州の三都市を巡る旅。中国へは初めてなので、見るものすべてが目新しい。今回は主に自然に接することを目的にする。石灰岩が作り出した異様な世界を堪能してきた緯度は台湾と同程度であるが、広州を除いて大陸性気候のため、朝夕の寒暖の差が激しい。5度から18度くらいまで変化する。
中国は、全人口の92%を占める漢族と残りの8%を占める55の少数民族から構成されている。
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昆明(クンミン)・・・雲南省
石林(せきりん)

石灰石が雨風に晒されてけずられ、特異な形状の岩々がまるで林を作っている。
広さは400平方km、山口県のカルスト地形の代表である秋芳台を大きくした感じだ。
民族衣装を身につけた女性と写真を一緒に撮影するのは有料。
観光客には商魂たくましい物売りがつきまとう。テーブルクロス「2枚で千円」とか言って売りにくる。買わないでいると「4枚で千円」とか値段がまったく定まっていない。すべて交渉次第だ。
ブーゲンビリア かいどうの花が満開

雲南民族博物館
仮面 太鼓 ねこの象
(ウールースー)
歌口と風室を兼ねたひょうたん。インドの蛇使いの笛に似ている。

民族舞踊
雲南省には25の少数民族がいっしょに暮らしていて、それぞれ違った風俗習慣を持っている
ここ昆明には、イ族、ペー族、ナシ族、ハニ族など12の民族が住んでいる。

夜の昆明の街 明け方の公園では太極拳などをやっている人が多い

らくだ岩(七星公園)の落

芦笛鍾乳洞(奥行き250m)は、まるで別世界

桂林(ケイリン)・・・広西チワン族自治区
  漓江(りこう)下り
山々は石灰石でできていて、高さは100m内外と低い。桂は中国ではキンモクセイのこと。
桂林市内には至る所にキンモクセイの並木道がある。名産の「桂花茶」は香りがいい。
桂林には、チワン族、トン族、ミャオ族など10余りの少数民族が、大部分を占める漢族と暮らしている。

漓江下り案内図

竹江船乗り場から陽朔まで約四時間かけてゆっくりと川下りを楽しむ。
周りの風景はまるで水墨画の世界だ。


 桃源郷
日本の水郷みたいな場所で、船で一回りできるコースが作られている。途中、少数民族の部落を通りながら、それぞれの民族衣装や歌、踊りを楽しむことができる。
民族衣装を着た少女達が出迎えてくれる 子供の姿は古い日本
を見ているようだ
この子たちの歓迎の挨拶は変わっている。足を踏んだり、相手の耳たぶをつまんだりする。 機織り風景 水牛が農家の力仕事を引き受ける。今は菜の花が満開
象が鼻を水に浸けている姿の象鼻山 象鼻山近くの塔


広州(グアンジョウ)・・・広東省
  ここは、唐代には海のシルクロードの起点となって栄えていた。「食は広州にあり」と言われるほど食材と料理法の豊富さでは他を圧倒している。
木綿花
鎮海桜(広州工芸博物館)
 扉に描かれた仁王

屋根の上の陶器作品 泥で作られた作品 窓にはめ込まれた
装飾ガラス
マンゴーの花
市場

毎日、朝から晩まで中華料理(広東、四川、飲茶料理など)を食べていたが、あまり脂っこさは感じなかった。なかでも飲茶料理はなかなかうまい。中華料理は、食材が豊富で、いろいろな野菜をふんだんに使っているのがいい。またおかゆもすーっと入っていき、消化が早くて胃にもたれない。風景と共に料理も楽しめた旅でした。
2003/03/08〜12