マックホルツ彗星と黄砂


北極星の真上あたりに見えているマックホルツ彗星。明るさは6.6等、だいぶ暗くなってきた。9日の空はだいぶ霞んでいて星々の輝きがない。前日は透明度が良かったのに、まるで満月の星空のように星数が極端に減っている。新月一日前の月明かりがまったくない夜なのにである。これはどうも黄砂の影響のようだ。同日のアサヒ・コムに下記のような記事が掲載されていた。

中国北部で強風・気温低下へ 一部で黄砂現象も 2005/03/09 15:34

中央気象台の8日の予報によると、西シベリアから南東方向へ移動する寒気の影響を受け、新疆ウイグル自治区、西北地方東部の大部分、華北地方、遼寧省、山東省の北・中部などでは8日夜から10日昼にかけて、風力5〜6(風速8〜13.8メートル)の強風が吹くもようだ。同気象台は気温低下の注意報を発令し、注意を呼びかけている。
中でも、新疆北部と内蒙古自治区中西部の一部地域、渤海沿岸・黄海沿岸の北部では、風力7〜8(風速13.9〜20.7メートル)の風となり、内蒙古自治区中・西部、甘粛省西部、寧夏回族自治区北部、陝西省北部の一部地域では黄砂が舞い、局地的に砂嵐となる見込み。
中央気象台は強風、気温低下、黄砂による被害防止のため、注意を呼びかけている。 (03/09)


黄砂は、主として乾燥地帯(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯で強風により吹き上げられた多量の砂塵が上空の偏西風に運ばれて日本、韓国、中国などで降下する現象をいいます。濃度が濃い場合は、天空が黄褐色となることがあります。一般的には、春(3月、4月)に多く観測されます。(気象庁)


マックホルツ彗星 2005/03/09
Canon EOS Kiss Digital、ISO400
Nikon F=105mm(F2.5)、固定撮影
20:14 93sec
20:17 165sec 2枚合成
自宅(埼玉県比企郡鳩山町)にて