シリンドリカルレンズ


シリンドリカルレンズ

断面1光線図
断面1方向の光線の進み方

円柱を軸方向に2つに割った形をしているシリンドリカルレンズ。「えっ、これがレンズ!」と思う人がいるかもしれないが、れっきとしたレンズである。レンズの目的はカメラレンズのように景色を正確に表現するだけではない。目的に応じてその形も変えなければならない。
シリンドリカルレンズは上の断面1方向には曲率を持っているので光は曲げられるが(左図)、断面2方向には曲率がないために平行平面ガラスを光が通過するのと同じように方向が少し変化するだけで素通りしてしまう(左下図)。この性質をうまく利用すると、左図のように照明系として役立つことがわかる。
線上の領域をLEDなどで照明したいときなど、このシリンドリカルレンズがよく登場してくる。

(例)FAX、コピー機、スキャナー、バーコードリーダーなど。
 断面2光線図
断面2方向の光線の進み方

上記のシミュレーションはOPT98で行いました。