ダ・ヴィンチ・コード




ベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著)をやっと読み終える。ベストセラーになる前から気になっていたが他に読みたい本が山ほどあったので後回しにしていた。文庫本(上中下)が出てから買い求めたが、手軽に持ち運べる大きさがやはりいい。
さすがにベストセラーだけあって飽きさせない。ぐいぐい中に引き込まれていく。この本はキリスト教の暗部を抉り出した問題作であり、聖杯伝説、イエスとマグダラのマリア、最後の晩餐、フィボナッチ数列、アナグラムなどがからみあって物語が展開していく。登場人物はフィクションであるが建物とか芸術作品、秘儀、文書などは実在するものなので、怖くもあり説得性がある。5月にはトム・ハンクス主演で映画が公開されるという。見に行かなくては・・。
ダン・ブラウンには、他に「パズル・パレス」「デセプション・ポイント」「天使と悪魔」などの興味ある著書がある。ちなみに「天使と悪魔」は「ダ・ヴィンチ・コード」で活躍する主人公ラングドンがはじめて登場するシリーズ第1作である。
ダン・ブラウンはアメリカの作家で、父親は数学者、母親は宗教音楽家、妻は美術史研究家で画家という取り巻く環境はすこぶるいい。こういう環境があったからこそ史実を題材にした名作が生まれてくるのだろう。

 最後の晩餐
記:2006/4/18