DVDレンズ


高密度の記録媒体として、今やCDを追い抜かそうとしているのがDVD。
CDが688M(メガ)バイトであるのに対して、DVDは4.7G(ギガ)〜17G
バイト
と飛躍的に伸びている。ちなみにギガはメガの1000倍である。
DVDの構造はCDと違って2枚を張り合わせたものとなっているため、CD
より反りにくく、両面に記録することも可能になっている。
CDが開発された背景には、レコードより小さくて、演奏で当時最も長いと
言われていたベートーベンの「第9交響曲」(62〜74分)を1枚でという要
望があったと聞いている。
 
  ●ディスク面には長短のくぼみ(ピット)がついている。
    これが、音や映像の情報を記録している


CDとDVDでは、厚み直径自体は同じであるが、記録したピット面はDVD
の方はCDの半分の0.6mmになっている。この距離を短くすると良い点は、
面が回転中に傾いたときでも、焦点の移動が少ないことだ。
同じ読み取り装置で、CDとDVDの両方を読むためには、単純には、2つ
のレンズを用意しておき、媒体に応じて選択する方式だが、中にはDVD
レンズの一部にCDレンズを組み込んだものもある。どちらにしろ非球面
にして、レンズの収差を極端に小さくしている。
DVDあるいはCDに当てる光はレーザー光線である。単色であるため、1
枚のレンズで事足りるからだ。これも半導体レーザーが作り出されたおか
げである。
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CD =Compact Disc
DVD=Digital Video Disc
     =Digital Versatile(何でもできる) Disc

    DVDにはこの二つの意味があると言われている。