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  ●視力     visual acuity
           (1)目が物の形の細部を見分ける能力
           (2)2個の点又は線を分離して見分けることができる最小
              視角(分)の逆数。

  ●正視     normal vision
           調節弛緩の状態で、無限遠点の像が網膜上に生じる目の状態

  ●遠視     far sight
           調節弛緩の状態で、無限遠点の像が網膜の後方に生じる目の
           状態。

  ●近視     near sight
           調節弛緩の状態で、無限円転の像が網膜の前方に生じる目の
           状態。

  ●乱視     astigmatism
           視軸上に非点収差が存在する目の状態。

  ●老視     presbyopia
           年齢とともに進行する調節能力減退のために、近くの物体を
           見るのに支障を生じた目の状態。

  ●屈折異常   anomaly of refraction
           正視以外の目の屈折状態(例えば、遠視、近視、乱視)。

  ●明視距離   distance of distinct vision
           目を近づけて見る場合に都合がよい距離。
           正視の場合には約300mmである。ルーペや顕微鏡接眼レ
           ンズの倍率の算出にあたっては、慣例によって250mmと
           する。

  ●マクスウェル視 Maxwellian view
           広く明るい一様な視野を得るため、ひとみ面上に光源の像を
           結ばせて光を眼球内に入射して見る見方。

  ●輻湊     convergence
           両眼視の場合、両眼の視線が前方で交差するように両眼球が
           内向きに動くこと。

  ●ひとみ距離  pupil distance
           両眼のひとみの中心間の距離。P.D.ともいう。

  ●網膜     retina
           眼球の内壁を形成する光に感じる膜。錐体、桿体の視細胞、
           その他の神経細胞からなり、視細胞からの信号を視神経へ
           送る。

  ●中心くぼみ  fovea
           網膜のほぼ中央にあるくぼみで、ほとんど錐体で構成され
           ていて、色覚及び視力が最も良い部分。

  ●錐体     cones
           網膜の視細胞の一種。明るいところで働き、明所視を司る。
           色覚及び視力に関係する。

  ●桿体     rods
           網膜の視細胞の一種。主に暗い所で働き、暗所視を司る。
           明暗感覚だけに関係する。

  ●明順応    light adaptation
           明るい所で主に錐体が働く場合の目の順応。

  ●暗順応    dark adaptation
           暗い所で主に桿体が働く場合の目の順応。

  ●網膜照度   retinal illuminannce
           網膜上における照度。
           単位は、トロランド(Trd)である。1トロランドは、
           輝度1cd/平方mの面を1平方mmの面積のひとみを通し
           て見る場合の照度に相当する。

  ●スタイルズ・クロフォード効果 Stiles-Crawford effect
           光がひとみ上の周辺部から入射するとき、その明るさが、
           減少して見える現象。

  ●残像     afterimage
           光刺激を除いた後、一時的に残る視感覚。

  ●薄明視    mesopic vision
           明所視と暗所視の中間の明るさに順応した場合の視覚。
           錐体と桿体が同時に働いている。