胃痛体験談



やってみないと分らないものの一つにぎっくり腰と胃の痛みがある。この2週間、胃痛に悩まされ、眠れない夜が続いた。痛み出すと、どういう格好をしてもどうにもならない。それも常に痛いのではなくて数分置きに痛みがやってきては、また引いていくという繰り返しだった。これでは眠ろうとしてもすぐに次の痛みがやってきて眠れれるものではない。今回の胃痛の原因は未だにわからないが暴飲暴食、ストレスなどいろいろなことが重なって起こったのかもしれない。今まで一度もこんな胃痛を起こしたことはないのだが・・。
こんな状態ではもちろん食が進まない。おかゆなどの消化のいいものを摂っていたが、それでも食べるとおなかが張ってきて痛みも出始めてくる。胃酸が過剰分泌されるためなのだろうか?胃に何も無い状態だと痛みも起こらず、まるで正常に戻ったような錯覚。しかしひとたび食物を口に入れると、胃痛が出るという繰り返しだった。

通常、胃薬というものにはいろいろあるが、今回の場合に、医者から渡された薬が良く効いたので紹介しておく。これは2度目に違う病院で戴いた薬の組み合わせ。最初の病院のときに戴いた薬ではほとんど回復しなかったのが、この組み合わせでは効果があった。

・胃酸の分泌を抑える「ガスターD錠
・胃の粘膜を保護する「アルロイドG
・胃酸の働きを抑えて、胃炎等の症状を改善する「マルファ液

このうち、2番目のアルロイドGはゼリー状の緑色の飲み物で、これが胃の内側に膜を作り胃酸の分泌も抑える働きがあるらしい。これがよく働いたのではないかと内心思っている。というのは、胃が痛み出すタイミングに合わせて唾液を飲み込むと痛みが少なかったということと関係していると思うからだ。
参考のために初めの病院で戴いた薬は以下の通り。
・粘膜を保護し、組織を修復する「ルフレン顆粒」「ムコスタ錠」
・痛みを抑える「ブスコパン錠」
・胃炎等の症状を抑える「ラニザック錠」

胃潰瘍の可能性もあるというので、今日は胃カメラでの検査が行なわれた。これもはじめての経験だ。

(1)はじめに胃の中の泡を消すというゼリー状の飲み物(消泡剤)を飲む。
(2)次に口を開けたところにスプレーで、のどの奥に麻酔薬を噴霧する。これは内視鏡の管を通したときに感じなくするため。胃の活動を抑えるために肩に注射をする。
(3)左脇を下にしてベッドに横になる。
(4)マウスピースを噛むと、マウスピースの真中の穴を通して内視鏡の管がのどへと入れられていく。このときがやはり異様な感じだ。今どの辺まで入り込んでいるかが分るからだ。
(5)胃の中のいろいろの場所を調べていく。ときどき胃の中に空気を送り込んで胃を膨らませたりして粘膜の様子を詳しく見ていく。ときどきファイバーの先端が胃の内壁を押すのが分る。必要があれば、ポリープなどの一部を切除してその組織を調べたりする。

この検査の最中は、つばは飲み込めない。外に流し放題。それは、飲んでしまうと気管支の方へ入ってしまってせきこんだりするためだという。今回の検査に立ち会った先生は若い女医さん。涙は出るし、よだれたらたらでまったくぶざまな姿である。検査の間、医者の研修生が4,5人まわりにして、モニターを見ながら教授らしい人の話を聴いている。「小さなポリープがあるね・・」「もう少し胃壁から離して見てみよう」。まるで人間モルモットと言ったところだ。検査の間中、看護婦さんが肩をさすっていてくれたのがせめてもの救いだった。それでも、今回は潰瘍も発見されずに検査も15分くらいで無事終了。終わった途端に、安心からか胃の痛みは消えていた。今はこんなことも書けるが、痛いときはまさに死の彷徨で、この世の終わりといった感じでした(笑)。
2004/11/1 記
その後、原因は胃にあるのではなく、腸にあることが分かってくる。