リハビリ
● 術後20日を過ぎて、腹部のあたりの痛みもだいぶ取れてきた。人工肛門のためと思われるが、腹のあたりが常に張っぱられている感じが常につきまとっている。また、おしりの辺りの残便感は相変わらずある。この感覚が散歩とか外出の妨げになっている。しかしそのまま放っておいても仕方がないので、2日前から30分〜40分の散歩を始めた。明け方、空が白み始める頃、自宅近くをぐるっと回ってくる。平坦な道ばかりではない。下り坂もあれば、上り坂もある。散歩を始めて気づいたのだが、残便感を少しでも和らげる方法はないかと思って、下腹に力を入れるようにして歩くと意外とおしりに対する不快感が感じられなくなるのだ。普通、何も意識しないと、肛門を閉めるような力が働くもので、これだと残便感がもろに刺激されてよくない。腹に意識を集中して歩くようになって、これがいくらか解消された。歩くことで、腸の働きも良くなったようで食欲も出てくる。さらに今まで尿を出すのに、腰湯に浸かることをしてきたのだが、通常でも少しづつ出るようになってきた。水分を多く摂るようにしているのも効いているのだろう。放射線治療は5回目を終えたが、少し変化を見せてきたのが、肛門からの透明な腸液の出がよくなったことだ。それに混じって薄い透明な皮膜も時々出てくる。こっれってひょっとしてガン細胞の剥がれたものかな? そう考えると気持ちも少し上向きになってくる。「放射線治療の効果が現れてくるのには治療後2〜3週間かかる」と担当医から言われている。じわじわと効いてくるらしい。すぱっと一気に気持ち良くなりたいものだが、それも致し方ない。とはいえ、これはいい兆候だと思っている。 今の時期、歩くとことで体力をつけること、特に足腰の強化を図ることが肝要だ。病院では寝ていることが多く、足腰は完全に弱っている。短い入院だったので床ずれといったことはなかったが、体重が3キロ減ったことによる体力の低下と、あまり歩かないために足腰の衰えがあることは確かだった。これを取り戻すためには、少しきついのだが今の散歩を継続することが必要だと思っている。また最近、腰の痛みを緩和するために中山式快癒器を使っている。4球式のもので、これを腰の下に当てて寝転ぶとなかなか気持ちがいい。この中山式はこどもの頃、確か実家にあったのを覚えている。簡単な構造なのに長いこと使われている。ただ、最近のは、4球の押す部分が上下できるようになっていて、押す強さを変えられるようになっている。昔はこんな機構は無かったように思ったが、これ一筋に少しづつ改良を重ねているのだなと感心してしまった。 |
記:2008/4/22 |