再び入院
●今週の土曜日に入院することに決まった。手術は月曜日。人工肛門の手術である。腸閉塞を起こさないようにどうしてもこの処置が必要になってしまった。心の準備はすでに出来ている。一刻も早く治療を開始してほしいという気持ちの方が強い。たぶん入院は手術後1週間から10日くらいかかるだろう。その後、放射線治療が始る。25回くらいの回数が必要だろうという。放射線は強すぎると、回りの健常な細胞も破壊してしまうため、少しづつ治療していくという。それも連続した治療らしく、毎日通院する必要がある。この治療が一段落した後に、抗癌剤の錠剤を呑み始めるという。同時に行なえばいいと素人は思うが、そうでもないらしい。どういう副作用が現れるか現状では確定していないらしく、無理には治療を断行しないというのが、現在かかっている先生の意見である。患者とすると、この提案に従わないわけにはいかないだろう。これもまた、気長に癌と付き合うということだと思っている。放射線治療の成り行きを見ながら腰の痛みの原因と考えられる癌の肥大による尿管の圧迫による腎臓への水の溜まり(水腎症)を考えていくことになっている。癌が縮小すれば尿管の圧迫も減り、水腎症も直るということらしい。片方の腎臓がまだきちんと機能しているので心配はないという。しかし腰の痛みは常に不快感を伴い睡眠不足の原因にもなっているので、早く何とかして欲しいと願っている。 今日、担当の先生に聞きたいことをワープロで文書を作り、その説明を受けた。先生と向かい合ったとき質問事項を忘れてしまってはいけないと考えたからだ。 手術まで気がかりなのが、ぼくを除いて家族全員がインフルエンザB型にかかっていることだ。家内から始まり、長男に感染し、今は次女と次男が寝込んでいる。ぼくの場合、作年末にA型にかかったのがいくらか免疫の役目をしているのだろうか?まだその兆候は現れていない。 病院のエントランスで家内の迎えの車を待っているときに、偶然に三回の手術(大腸の手術、ポートの埋め込み手術と再埋め込み手術)を担当してくれた小川先生にばったりお会いした。こちらは気づかずに本を読んでいるときに「加藤さん」と声を掛けてくれました。経過報告を簡単に伝えると、心配そうな顔をしながらも「加藤さん、頑張りましょう!」とぼくの肩をたたいて励ましてくれました。外科の先生には珍しく患者の気持ちをやさしく受けとめ聞いてくださる方で、信頼を置いている先生のひとりです。 |
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記:2008/3/27 |