夏のひととき



やっと夏らしい日差しが戻ってきた。各地に集中豪雨をもたらした今年の梅雨も終わりを迎えた。ゴーヤ今日の気温は30℃を少し超えていたが、湿度が40%程度だったので過ごしやすい。庭は雑草が伸び放題になっていたが、朝の涼しいうちに草むしりをして、少しはすっきりとした感じになった。

 ゴーヤは暑くなると一気に成長する。実もそろそろ食べごろである。
今年は長雨の影響で野菜が高いというが、我家の家庭菜園では、ナス・キュウリ・トマトなどが順調に育っているので採りたて野菜を食べることができる。
 蕎麦の薬味としてミョウガや青シソなどは庭から摘んでくれば済むので重宝している。

 日が落ちると一気に涼しくなる。今日はすがすがしい夏のひとときを過ごすことができた。

ブルーベリー
ブルーベリーの実

 ブルーベリーの青くなった実をそのまま口に含むと、甘酸っぱい味が口の中に広がる。今年はよく実がついて次から次へと熟していく。




 アゲハ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモンなどの蝶が我家の庭にも顔を出して花から花へゆっくりと飛び回っている。
ツマグロヒョウモン
アブラゼミ
 長引いた梅雨で気温が低く、アブラゼミの声もあまり聞かなかったが、この陽気に誘われて一気に鳴き始めた。  
 暖かい日差しの中、木陰でこんなことを考えていた。
「庭はひとつの閉じた空間を作っているのだろうか?ある物事はその中でだけ起こっているように見える。野菜を作るということを考えてみる。土地は庭の一部を使っている。毎日の水遣りや芋虫退治もその中での出来事である。であれば庭という閉じた空間の中で起こっていると言えるだろうか。そこまでは一歩譲ってそうかもしれない。しかし、蝶やセミはどうなのか?太陽光や雨はどうなのか?これらの影響なしには作物は育たない。閉じていると思っている空間は実は開かれている。外とのやりとりがあってこの空間が成り立っている。庭にいると安らぎを覚える。その感覚が自分勝手に小さな空間に閉じ込めもするし、逆に開放もする。考え方しだいということか。」
記:2006/7/30