ハローと幻日



ハローと幻日


虹のアーチが上空の水滴によってできることは、「虹」のところで説明したとおりですが、虹は寒い冬には出来にくくなっています。それは、水が凍るためです。氷の結晶にはいろいろな形がありますが、右上の鉛筆結晶ができると、太陽を中心とした半径22度の円形の模様が出来上がります。上図の(1)が22度のハローです。 これは鉛筆結晶の1つおきの面を通過した光によってつくられます。1つの側面と底面を通る光があるときは、(2)の46度のハローが作られます。おもしろいですね! 右下の板結晶を通る光によっては、幻日というまぼろしの太陽が作られます。屈折と反射の法則を利用して多くの氷結晶が作りだす天の芸術と言えるでしょう。この他にもアークとか光柱と呼ばれているいろいろな形が見えることもあるため、昼間の光現象に注意を向けてみてはいかがでしょうか。