銀河鉄道




星空をかけめぐる銀河鉄道。ぼくなんかはジョバンニとカンパネルラを乗せたイメージが浮かび上がってくる。しかし中1の息子は、「999」のイメージの方が強いという。
蒸気機関車の魅力は近くで見たことがないとわからないかも知れないが、息子は幼稚園時分に秩父鉄道でそれを経験している。近くで聞く汽笛のものすごい音、鼻をつくような煙のにおい、機関車が持つ重量感、それらすべてが心に刻まれていたのだろう。今日はじめてその印象を絵にしてくれた。宇宙へ行くのにどうして汽車なのか? 「バックトゥザフューチャー3」でも汽車である。ロケットでなく汽車というところに郷愁を伴ったロマンがあるからだろうか?息子もこの映画が大好きだ。
イラスト:加藤美紀生 
2001/6/23