アジサイ(ユキノシタ科)

紫陽花(あじさい)は雨によく似合う花である。咲き始めから予想もしなかった色合いに変化していく。七変化と名づけたのも頷ける。ひとつの花でこれほど楽しめる花も少ない。アジサイは球状にまとまって咲くセイヨウアジサイと日本独自のガクアジサイに大別されるが、セイヨウアジサイはガクアジサイを品種改良したものだそうだ。それにしても樹木ひとつひとつの多様性に驚かされる。朝の散歩中に垣根越しや道端で見たアジサイだけでもこれだけあるのだから。花の色は土壌の性質に左右される。一般に土壌が酸性のと きは青色系に、アルカリ性のときは赤色系になるという。肥料の与え方によっても色が違う。窒素が多くカリが少ないと赤色が強くなり、カリが多いと青色に進むという。
牧野植物図鑑によると、日本名の語源は、「あじ」は「あつ」で集まること、さいは真「さ」の藍の約されたもので、青い花がかたまって咲く様子から名づけられたものとある。

セイヨウアジサイ


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撮影:2007/6/10 鳩山にて