ヒガンバナ

ひがんばな
ひがんばなは、秋の彼岸頃に真っ赤な花を咲かせる。田んぼのあぜや土手、墓地などに良く植えられている。別名「まんじゅしゃげ」(曼珠沙華)は知られているが、他にもオヤコロシ、シビトバナ、シビレバナ、ドクグサ、ミミクサリ、ホトケバナなど不吉な名前もある。これは、ひがんばなのりん茎に強い毒があるためである。しかし昔は飢饉の時の食料として用いていたので家の近くなどに植えていたという。りん茎のでんぷんだけを取り出して、毒性を除いたものを食していた。この昔ながらの風習が今は忘れられて彼岸のころになると田のあぜ道などにきれいに咲いているが、昔の風習の形だけが残ったのだろう。
2001/9/16 鳩山にて
白い彼岸花   2001/9/24 森林公園にて