タンポポ(キク科)


日本たんぽぽ(左)と西洋たんぽぽ(右)

たんぽぽ(蒲公英)。きく科の植物であるが、たんぽぽの語源は、
「タンポ穂」からきているらしく、咲いたあとの白い果実穂の丸いふわ
ふわした形が、拓本などに使うタンポに似ているところからという。
道端で見かけるたんぽぽの花を良く見ると、2つの種類があるのに気
づく。
花の下側にある緑色のがくの部分が一方は花びらに沿っているが、
他方は下に反り返っている。前者が昔から日本にある「たんぽぽ」で
後者は、西洋から帰化した「せいようたんぽぽ」である。
にほんたんぽぽの方が、少し大きいように思える。
   


たんぽぽの葉や花は、てんぷらにするとおいしい。家では
良く、そばを食べるときに、手軽な食材として用いている。
根は、相当に深く地中にまっすぐ伸びているが、これを取って
来て、細かくきざみ、フライパンの上で弱火でゆっくりと乾燥さ
せる。こげ茶色のいいぐあいになったら、「たんぽぽコーヒー」
の出来あがりである。後は、やかんで煮出せばいい。健康的
なコーヒーを味わうことができる。

日本たんぽぽ(左)と西洋たんぽぽ(右)