球面鏡と放物面鏡の光線の集まり方の違い



通常、眼にする機会が多いのは球面鏡だが、天体観測用には放物面が一般的だ。その訳は、下図のように視野中心で理想的に光を集めることができるためだ。ただ、視野周辺では理想からだいぶ離れてしまう。

球面鏡と放物面鏡の光線比較
入射角 球面鏡 放物面鏡
0度
球面鏡は、焦点でやや広がりをもって光が集まる

放物面鏡は、完全に1点に光が集まる
0度
(拡大図)
6度

斜めの光に対しては光の集まり方は偏っていて、いわゆるコマ収差が現れる


斜めの光に対しては1点に光を集めることはできない。放物といえども、斜めの光に対しては理想面ではない