木星 2005/6/9


台風が南海上を通過しようとしている。小笠原は暴風雨なのか?こんなときの天気予報は難しいと思う。今日は曇りのはずが晴れて星が見えている。星の瞬きが少ない、これはいけると思い、観測準備をして撮影を試みる。結構細かな模様まで映っている。白斑、フェストゥーン、縞の上の暗班などが見えている。
現実には下の写真をさらに小さくしたイメージで見えています。
木星 2005/6/9 20:20
D=200mm f=1500mmニュートン反射 LV12mm

Qcam pro4000(IR cut filter off)
1/15sec  630フレーム Registaxで合成処理

木星表面の縞と帯と大赤班は、おおよそ左図のような位置関係にあるらしい。これは赤外線観測によってそれぞれの温度を測定すると、大赤班が最も温度が低く、次に帯、縞の順に高くなっているからだという。言ってみれば帯は高気圧、縞は低気圧であって、矢印のような大気の流れがあると考えられる。大赤班は単純に帯の上に乗っているのではなくて下との関係があるはずだが、まだこの辺のメカニズムは分かっていない。大赤班は1664年に発見されてからいまだに存在し続けている。木星は大気の塊なのになぜこんなに長く同じ形が同じ場所に維持しつづけるのかはっきりとは分かってはいないが、木星の大気温度が非常に低いことが変化を緩慢にしていることは確かだろう。