天体撮影に必要な機材は、撮影目的によってさまざまです。風景といっしょに写し込むのであれば特別な道具は必要ありません。カメラ三脚、カメラ、レリーズなどがあれば事足ります。しかし、星雲や星団、彗星などを長時間露出して記録するためには、それなりの道具が必要になります。ここでは、僕が実際に使用している機材を取り上げてみます。

1.カメラ
カメラ
 天体撮影では、どうしても長時間露光するために、B(バルブ)付のカメラが必要です。僕が撮影に使用しているものは、

フィルムカメラ
ニコンFM2ボディ
 18mm(F4)、50mm(F1.8)、105mm(F2.5)、200mm(F4)、 500mm(F8)

マミヤRB67ボディ
 127mm(F3.8)、250mm(F4.5)

この中で良く使うのが50mm付のニコンと105mm、200mmです。後のは、特別な時でなければ、あまり使いません。

デジタルカメラ
・Nikon Coolpix950
・Nikon Coolpix4500
・Canon EOS Kissdigital
・Canon EOS 20Da




2.星野写真専用赤道儀

 星野写真を撮影するときには、持ち運びに便利な小型赤道儀を使っています。この赤道儀(ビクセンフォトガイド)で、500mmの望遠まで撮影可能です。赤道儀1写真のように、カメラとガイド望遠鏡をパラレルに並べて撮影します。ガイド望遠鏡は焦点距離400mmに9mmくらいの接眼をつけてガイドします。赤道儀の下にガイドマウントをつけています。極軸のセッティングに便利なのですが、ちょっと過負荷なため、架台の丈夫さが犠牲になっています。この辺はこれから改良していこうと思っています。星野撮影では、写真のような自由雲台が便利です。


3.20cm反射式赤道儀

反射式赤道儀

 このシステムは主に、月、惑星、星雲、星団などの撮影に使用しています。主鏡は木辺鏡、焦点距離1500mm、
口径200mmです。
今の世の中では、少し長めではないかと思いますが、星像がいいため、手放せません。
鏡筒部は自作、架台は友人からの貰い物(高橋製JP型赤道儀)、三脚は、ビクセンアトラクス用を流用しています。
鏡筒としては、他に
・Vixen D=200mm f=800mm反射
・Vixen D=80mm f=640mmフローライト屈折