ホウジャク


雨が降りそうな雲行き。それでも歩いてみるかと近くの石坂の森へ足を運ぶ。少しぬかるんではいるが、歩くのにはちょうどいい気温だ。歩いているとキノコ採りの人たちと擦れ違う。手に持つビニール袋にはシメジっぽいキノコが少し見える。
休耕田のあたりにはアザミの花があちこちに咲いている。脇をホウジャクが通り過ぎて行く。アシグロツユムシがすでに乗っているアザミにホバリングしながら蜜を吸うホウジャク。お互いに我関せずだ。勝手にやってくれということか。ホウジャクの種類は見分けにくいが、これはホシホウジャクだろうか?ホウジャクはスズメガ(雀蛾)の仲間で「蜂雀」と書く。本当に蜂が飛んでいる姿に似ているからだ。


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アシグロツユムシ

ホウジャクはあちこちのアザミに移りながら蜜を吸っていたが、たまたまカマキリがじっと動かずまるで茎の一部になっているところにやってきてしまった。ホウジャクは花に近づいた途端にカマキリの前足に捕まり、その場でエサになってしまった。生物の生存競争はなかなか厳しい。

カメラを見つめるカマキリ

捕まってしまったホウジャク

羽を震わせ逃れようとするホウジャク

2005/10/15 鳩山町石坂の森にて