光害カットフィルター


星空を撮影するときに邪魔になるのが街灯りだ。夜空を明るくするために、暗い星をその薄明かりの下に隠してしまう。
そこで考え出されたのが「光害カットフィルター」。その名の通り、街灯が発する成分だけをカットしてやる干渉フィルターだ。街灯から出る光は水銀(Hg)とナトリウム(Na)から出る光が圧倒的に多い。そこで、この二つの成分を下図のように徹底的に取り除いている。LPS-P2(従来品はLPS-P1)というフィルター(左写真)が天文仲間では有名なものだ。これを使うことによって、露出時間も今までよりも約2倍かけられた。それだけ暗い星や星雲が写るというわけだ。