火星大接近前半のまとめ


8月27日の大接近も過ぎて、火星はしだいに遠ざかりつつある。そこで、今まで写してきた写真をまとめて全体像を見てみることにした。下の写真を見ると、まず大きさの変化に気づく。6月6日で視直径は13秒角であったものが、しだいに大きくなり、最接近のときには25.127秒角にまで達した。火星は遠くにあるとき、4秒角くらいだから、大接近がいかに騒がれるかが分かると思う。火星が離れているときには赤い円盤にしか見えないが、近づくにつれて模様がはっきりとしてくる。それと欠けている火星からまん丸の火星に変化しているのも分かる。
長く観測していると、上の方に見える白い南極冠(望遠鏡では上下左右が反対に見える)の大きさがしだいに小さくなっていくのがわかると思う。火星にも四季があるからだ。極の氷(ドライアイス)が融けて小さくなっているのだ。

*今年は梅雨明けも遅く、その後も気温はあまり上がらず冷夏。7月はほとんど観測できず、8月でもお盆休みの頃から東日本は梅雨の戻りのような天候が続き、晴れの日が少なかった。

  大接近前半の火星


  火星の自転
【写真共通データ】
D=200mm f=1500mmニュートン反射
LV4mm
Nikon COOLPIX4500
f32mm F5.1 ISO100
ホワイトバランスは電球モード
露出は1/2秒〜1/8秒で、6〜21枚コンポジット
Registax,Photoshop,Stellaimage3で画像処理