火星と月の接近過程
(2003年9月9日


火星と月の接近は、月の動きが速いために起こる。月は毎日約40分づつ遅く昇るようになるが、これは月が地球の周りを約29.5日かけて公転していることによる。東へ東へと毎日移動していくためだ。下の写真を見比べてみると、火星が左へしだいに移動しているように見える。しかし実際の空では、これらの写真を180度回転した上の図のように見える。そして火星が動いているというよりも、月が移動しているためにお互いに接近して離れていく。写真では上が南、右が東。火星の動きに比べれば月の動きが速いために月が火星に西から近づき東に離れていくことになる。