笑顔に会えた!



案内を頂いた写真に惹かれて、三丁目ジャグバンドで活躍している松田 亘さんの写真展に行ってきました。何とも魅力的な笑顔。最近の日本ではめったに見なくなった顔、顔、顔。ホーチミン市での人との出会いを活写した作品展だ。ニコンFEに標準レンズをつけての撮影と伺った。望遠でもなくズームでもなく標準で人を狙う。これはかなり勇気がいる。離れすぎていると表情が出ない。近づくためにはそれだけ勇気がいる。人々がカメラに素直に反応してくれたことが写真から伺える。日本で言えば昭和の時代を彷彿させる雰囲気を持っている。松田さんは人間が好きだという。そんな彼だからこそ相手も気を許して気さくな笑顔を見せてくれたのだろう。松田さんは、この写真展のために自分で引き伸ばし現像をし、額も揃えてモノクロ写真へのこだわりを見せている。カラー写真だとどうしても色に眼が行ってしまって、本質に迫れないときがある。とくに顔がそうかもしれない。光と影だけで顔のしわ、歯の白さ、背景の町の様子が際立って伝わってくる。モノクロだからこそいろいろと見る側の想像力も働く。1時間くらい松田亘さんと話しただろうか、おかげで楽しいひと時を過ごすことができた。

記:2007/11/11 (11/4に写真展に行く)