流星




しし座流星群(1998年)

北軽井沢で観測するつもりであったが、天候が回復しないため、妙義山へ移動する。
20時頃に着くと、駐車場には、すでに何組かの観測パーティーが来ていた。
準備だけ整えて、23時過ぎまで仮眠する。起きるとびっくり! 駐車場は車でいっぱい。
道路まで列をなしている。これは、マスコミの騒ぎ過ぎの影響だろう。
ライトを不用意に空に向けて照らしたりして、決して条件は良くなかったが、透明度だけは
抜群に良かったので、何とか流星を捉えることができた。
強い高気圧の影響で空っ風がすごい。長いこと外にいるのはつらい。シャッターを押して
すぐに車に駆け込む。この繰り返しで、5時過ぎまで観測したが、残念ながら流星雨には
ならなかった。どうも、極大時間が半日以上も前に来てしまったためらしい。
残念! でも火球も見られたし満足満足!  
オリオン座の方向を見ていたとき、おうし座λ流星群に属する流星も2つばかり観測しま
した。経路は2つとも長いものでした。(1998/11/18)


                     
1998年11月18日の天気図   


5個の流星経路プロット
【1998/11/18 妙義山(群馬)】
広角18mm星野写真に経路をプロット

18mm(F4)
1998/11/18 0:10-0:19
フォトガイド自動追尾
FUJI SuperHG1600(モノクロ化)
妙義山(群馬県)にて

50mm(F2.8)
1998/11/18 0:22-0:25
フォトガイド自動追尾
FUJI SuperHG1600
妙義山(群馬県)にて

50mm(F2.8)
1998/11/18 1:00-1:09
フォトガイド自動追尾
FUJI SuperHG1600
妙義山(群馬県)にて

18mm(F4)
1998/11/18 1:50-1:59
フォトガイド自動追尾
FUJI SuperHG1600(モノクロ化)
妙義山(群馬県)にて

50mm(F2.8)
1998/11/18 2:10-2:19
フォトガイド自動追尾
FUJI SuperHG1600(モノクロ化)
妙義山(群馬県)にて

50mm(F2.8)
1998/11/18 4:30-4:39
固定撮影
FUJI SuperHG1600
妙義山(群馬県)にて

右上の写真の部分拡大
流星がスペクトル状に色変化をしているのが解る。
(流星は左下方向から右上方向に流れる。)

部分拡大(流星の色変化)
(右上から左下方向に流れる)
18mm(F4)
1998/11/18 4:10-4:19
固定撮影
FUJI SuperHG1600
妙義山(群馬県)にて

18mm(F4)
1998/11/18 4:40-4:49
固定撮影
FUJI SuperHG1600
妙義山(群馬県)にて

しし座流星群は、毎年11月17日、18日ころをピ−クに多くに明るい流星を見せてくれます。
 この流星群は、約33年周期のテンペル・タットル彗星を母彗星とする流星群で、彗星の回帰前後に 
 多くの流星を見ることができます。前回の回帰は1966年。このときは下表のように、ピーク時には
 1時間あたり150000個という大流星雨になりました。
 1998年の2月末に、テンペル・タットル彗星は太陽に最接近しました。ですから1998年から2000年
 の間に大流星雨が、見られる可能性があるわけです。


 過去のピーク時の流星数 
 
1833年 10000個/時間
1866年 6000個/時間
1901年 1000個/時間
1932年 大出現見られず
1966年 150000個/時間


主な「しし座流星群」リンク先

日本流星研究会
WNN Universe
名古屋市科学館
しし座流星群を見よう
全国高校生同時観測計画
国立天文台
アストロアーツ




ふたご座流星群(1998年)  


12月13日20時頃から観測に入る。この日は穏やかな晴天。風もほとんどなく寒さも厳しくない。
観測は、国立天文台の観測所がある堂平山(埼玉県)。
車で駐車場に着くと、すでに10台くらいの車が来ていて、寝ころんで観測しているグループもある。
しし座のときほどではないが、流星人気はまだあるようだ。アマチュア天文家に混じって、若いカッ
プルも流星を楽しみにやってきている。
群に属する流星は、すでに流れ始めていた。経路も長く、思っていたより明るいものが多い。出現
位置もまちまちで、カシオペア方向もあれば、オリオン方向もある。オリオンの三ツ星を横切った0
等級以上の流星も見られた。
 

18mm(F4)
1998/12/13 23:50-23:59
静止撮影
FUJI Super G ACE800(モノクロ化)
堂平山(埼玉県)にて

上の拡大写真