月の満ち欠け




●月の満ち欠け

月は、なぜ満ち欠けをするのでしょうか?
 まず夕方の月の位置に注意してみましょう。右下あたりが輝く細い月は必ず西空に見えています。
右側が輝く半月は、ちょうど真南に来ています。満月は、東の空から顔を出して来るところです。
こう見てくると、太陽が関係しているのが想像できるでしょう。
 また、こんなことにも気が付くはずです。月が東の空に昇ってくる時間を毎日観察していると、40〜
50分ずつしだいに遅くなってきます。月がしだいに東の方へ動いていることになります。約1カ月で満
ち欠けをする事と合わせて考えれば、月が地球の周りを東回りに約1ヶ月かかって回っている(月の
公転と言います)とするのが、最も自然ではないでしょうか。月が自分から光を出しているものなら、
いつも丸く見えなければおかしい。太陽が月を照らしていて、その月が地球の周りを公転している姿
(上図)を想い描いてみてください。
 太陽の明かりは月の真っ正面を照らしていますが、地球から見たら真っ正面から見るとは限りませ
んね。太陽と同じ方向に月があるときは照らされている面は見えませんから、真っ黒い月、すなわち、
「新月」になります。先ほど見たように月はしだいに東の方へ動いていきますから1日たつと月の右側
が少し照らされた細い月が見えるようになります。
 1日たつごとに月は膨らんでいき1週間過ぎると半月になります。このときは、ちょうど弓の弦にあた
る部分がやや上を向いているため、「上弦の月」と呼ばれています。
 さらに、月は太っていき、1週間後に真ん丸な「満月」になります。これからはしだいに欠けていきま
す。1週間後、上弦の月とは反対側が輝く「下弦の月」になります。そして再び新月へと繰り返してい
くことになります。1週間が7日という事の起こりは、この月の満ち欠けの4分の1の周期と関係してい
ることもこれで理解できます。