月の位相変化



今までに写した月面写真を満ち欠け順に並べてみたのが下の写真だ。同じクレーターを眺めてみると位相変化に応じて影の出来方が違い、見え方が変化しているのがわかる。又、縁を眺めてみると、見えなかったものが見えていたりする。これは月が左右に首振り運動をしているのと月の軌道が傾いているために南北が余計に見えるためだ。月は同じ面をこちらに向けているが、この首振り運動によって月の裏側の一部を見ることができる。この秤動という現象によって、トータルでは半分より多い59パーセントの範囲を見ることができる。また、月は地球からの距離が一定ではなく遠いときもあれば近いときもある。月と地球の距離は近いときは35万6400km,遠いときは40万6700kmになる。そのため、月の見かけの大きさも変化している。
月は29.5日をかけて、新月から三日月、上弦、満月、下弦を経て再び新月に戻ってくる。この周期を朔望月という。これが年月日の月という周期の起源である。
普段何気なく見ているものでも一覧表示すると意外な発見をすることがある。
大画像(2000×900pix、558KB)

軌道長半径 38万4400km 公転周期 27.3217日(恒星月)
軌道傾斜角 5゚07'47" 離心率 0.0549
赤道傾斜角 6゚.67 自転周期 27.3217日
赤道半径 1738km 視半径 15'33"
質量(地球=1) 0.0123 最大光度 -12.6等
平均比重 3.34 扁平率 3軸不等
記:2007/1/8