すばると月の接近





おうし座の散開星団すばる(プレアデス星団)に月齢5.5の月が接近した。
望遠鏡で二つの天体を同時に観測するのには離れ過ぎているため、観測には双眼鏡がちょうどいい。
月の明るさはすばるに比べると明るい。そのため月に露出を合わせるとすばるは露出不足になってしまうし、逆にすばるに合わせると月が露出オーバーになってしまう。その折り合いをどこでつけるかで写真のイメージが違ってくる。ここではすばるに露出を合わせたために月は露出オーバーになっているが、望遠レンズの絞りを絞ることによって月から出る光線を強調してみた。実際の光景は左のような感じで西空の地平線が下になっている。
今年はすばると月の接近が多く、この後4月2日、4月29日、9月13日、11月7日、12月31日に起きる。11月と12月の時には月がすばるを横切って星団の星々を隠していく食が見られる。

【撮影データ】
2006/3/5 18:51
EOS20Da 、ISO400
Nikon f=200mm(F4をF16に絞る)
60秒自動ガイド撮影
自宅にて