ナルニア国ものがたり
Clive Staples Lewis


前々から読みたかった本でしたが、冊数も多いのでなかなか手が出ませんでした。正月休みもあるということで決心をして全冊購入し、やっと読破しました。読み終えるのに3週間。それでもそれだけのことはありました。各冊がそれぞれ完結していて、どこから読んでもいいわけなのですが、1冊目の「ライオンと魔女」から順に読んでいった方がおもしろいと思います。各冊が完結していても全冊を読み終えると相互に関係していて、壮大なストーリーになっていることが分ります。ルイスの本には、ライオンのアスランや他の場面でもキリスト教の思想(ライオンと魔女では、善と悪の二項対立、原罪と処刑、復活などが盛り込まれています)が色濃く入っているのですが、そんなことを気にせずにひとつのファンタジーとして読むといいと思っています。C.S.ルイスは指輪物語のトールキンらと「インクリングス」というサークルを作り、お互いに作品を発表しあっていたといいます。ナルニア国ものがたりは来春(2006年)にディズニーで映画化されると聞いていますので、どんな作品になるか楽しみにしています。
ナルニア国の歴史から言えば、シリーズは順番に並んでいなくて、歴史順に言えば次のようになります。

6.魔術師のおい」→「1.ライオンと魔女」→「5.馬と少年」→「2.カスピアン王子のつのぶえ」→「3.朝びらき丸東の海へ」→「4.銀のいす」→「7.さいごの戦い

★ナルニア国ものがたりは、岩波少年文庫に収められています。












【 C.S.ルイス
(Clive Staples Lewis)  】
1898年11月29日、アイルランドに生まれる。 1925年にオックスフォード大学の教授となり、1954年まで英文学を講じつづけた。 主著には、『愛とアレゴリー』『痛みの問題』『悪魔の手紙』自伝『喜びのおとずれ』などがある。 また『沈黙の惑星より』など、数冊のSF小説も書いた。 ナルニア国ものがたり第7巻『さいごの戦い』で1957年度カーネギー賞受賞。 1963年没。

2005/1/9