日光への旅


アキアカネ(♀)
久しぶりに家族で日光へ行ってきました。お決まりのコースでしたが、新鮮な感動もありました。日光東照宮のあの煌びやかさは以前は好きにはなれませんでしたが、今回は彫刻のすばらしさに圧倒されました。透かし彫りにしてもかなり立体的であり、迫力があります。拝殿は現在補修中で、外側は白い幕が張られていたため残念ながら全体を眺めることはできませんでした。この修復が終わると、建築当時の煌びやかさが復活することでしょう。修復してはじめて分かったことは意外なことでした。

 ・彫刻では下地で35工程、彩色で35工程もかけている。そのため毎日、日の光にあたっても剥落しづらい。
 ・日光の紫外線の乱反射で何千色も使っているように見えるが、実際には色を7色しか使っていない。

修復を通してその技術が受け継がれていくことはすばらしいことです。

東照宮・鳥居(高さ9m、柱の太さ3.6m、柱の中心の間隔が6.8m、「東照大権現」の額は畳1枚分の大きさ
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輪蔵・葵の紋
陽明門・柱の文様
五重塔

輪蔵(経蔵)

鼓楼
時を知らせる太鼓を納める建物



回廊透塀






陽明門・龍馬

鐘楼の屋根飾り

南蛮鉄灯篭
★ ポルトガルからの輸入鉄で造られた

石灯篭

青銅灯篭

陽明門・二階の飾り

神厩舎(しんきゅうしゃ)

上神庫(校倉造り)

唐門屋根の龍



神厩舎三猿

坂下門 「左甚五郎作 眠り猫」

東武日光駅からは車で10分くらい離れた所にある四万坪の敷地を持つ「日光東照宮」直営の施設という「晃陽苑」に宿泊しました。静かな佇まいはなかなか落ち着ける雰囲気でした。ホテルの各部屋には、「家康公御遺訓」が飾られていましたが、達筆なため、読めない漢字がいくつかありました。しかしこれがネットに載っていましたので、やっと意味がわかりました。

 人の一生は重荷を負て遠き道
 をゆくが如し いそぐべからず 不自由
 を常とおもへば不足なし こころに望
 おこらば困窮したる時を思い出すべし
 堪忍は無事長久の基 いかりは敵と
 おもへ 勝事ばかり知てまくる事をしら
 ざれば害其身にいたる おのれを責て
 人をせむるな 及ばざるは過たるより
 まされり
負て (おいて)



堪忍 (かんにん)
勝事 (かつこと)   知て (しりて)  まくる (負くる) 
責て (せめて)
過たる (すぎたる)



翌日は滝見物。日光の滝と言えば「華厳の滝」が真っ先に思い浮かびますが、これは何回見ても感動します。朝方、雨模様でしたが、出かけるころには雨も上がり、これは今日も大丈夫と思いましたが、そうはなかなか問屋が卸さないもの、いろは坂を登っている最中は、雨と霧で景色は眺められませんでした。しかし華厳の滝に到着したときには雨も上がり、岩盤を貫くエレベーターで100mくらい降りた観瀑台からは、霧が途切れた滝を見ることができました。華厳の滝は日本三大名瀑(那智の滝、華厳の滝、袋田の滝)のひとつとして知られています。

華厳の滝(落差97m)
大きな画像(1500×1000ピクセル)

1/160sec F8 ISO400
大きな画像1( 667×1000ピクセル)
大きな画像2(1000×1500ピクセル)

スローシャッターで撮影
(1/2sec F22 ISO100)
大きな画像1( 667×1000ピクセル)
大きな画像2(1000×1500ピクセル)

華厳の滝右側の断崖

竜頭の滝は奥日光戦場ヶ原を流れてきた湯川が中禅寺湖に注ぐ手前にある滝で、幅は約10メートル、長さは210メートルにも及ぶ雄大な滝です。竜頭の滝は華厳の滝とは中禅寺湖の反対側に位置しています。竜頭の滝に着くころには雨が再び降り出し、その勢いが増してきました。しかし、その分、水量が多く、迫力ある姿を見せてくれました。

竜頭の滝 (スローシャッターで撮影:1/10sec F5 ISO100)

1/160sec F4 ISO800

スローシャッターで撮影
(1/10sec F4 ISO100)
2009/8/6〜7