野倉の道祖神




長野県上田市に別所温泉という所がある。ここは神社仏閣が多く、「信州の鎌倉」と言われている。その別所温泉から山間を車で10分くらい行った所に野倉という寒村がある。こんなところにも人が暮らしているんだなと思うような小さな村だ。
その村の一角にこの道祖神がある。お互いに手を取り、肩に手を置いている姿は何ともほほえましい。通称「夫婦道祖神」と呼ばれて石仏愛好家には知られた一体だ。道祖神は、村への入り口にあって災厄が村へ及ばないようにしたり、人々の健康を見守っている。ひとつの石のかたまりに浮き彫り状に彫られたその姿は、いつまでも心に残る。

安楽寺・八角三重の塔