サンタ追跡基地



 
 
毎年、クリスマスが近づくと、サンタクロースを追いかけるプロジェクトを実施している所があります。北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command、略してNORAD:ノーラッド)というアメリカ政府の機関が粋な試みを続けていて、今年で50回目を迎えます。

NORADは走査型レーダ、静止軌道衛星、サンタカメラやジェット戦闘機などのハイテク・システムを使って、12月24日の早朝からサンタクロースの居場所を探し追跡します。現在カウントダウン中です!
事の始まりは1955年、あるお店が地元紙に"サンタさんとお話ができる"と宣伝した広告で、間違った電話番号を載せたことが発端で、その間違い電話の先がNORADの前身にあたる中央防衛空軍基地(CONAD)でした。当然そこに電話がかかってきました。子どもからの電話を受けた司令官が機転をきかせてサンタの現在地を答えたことから、以後、毎年サンタの追跡が行なわれるようになったと言われています。何とも夢の溢れる話ですね!

 
【 サンタ追跡のプログラム 】
実際にどのような追跡をしているかというと次のようになっています。
NORADによると
「サンタさんが出発したのをレーダーが捉えた瞬間から、私たちは北米に向けて発射される恐れのあるミサイルの警告に使用するものと同じサテライトを使い始めます。このサテライトは、地球の上空22,300マイルにある地球静止軌道(サテライトは、常に地球上の同じ地点に固定されているという意味です)に設置され、また熱が見える赤外線感知器を搭載しています。ロケットやミサイルが発射されるとき、ものすごい量の熱が放出され、サテライトはその熱を感知する事ができるのです。ルドルフの鼻(赤鼻のトナカイのことです)は、ミサイルが発射されるときに放出するものに似た赤外線を放ちます。サテライトは、問題無くルドルフの真っ赤な鼻を感知できます。ノーラッドは、何年にも及ぶ経験のおかげで、北米にやってくる航空機の追跡、世界中で発射されるミサイルの探知、またルドルフのおかげでサンタさんの追跡がうまくできるようになりました。科学者が何年にも亘ってルドルフの鼻から発生する熱を測定しようとし試みていますが、今のところまだ解明されていません。」
 
NORADのホームページです。日本語ページもありますよ。中にはゲームもあり楽しめます。
 上の絵をクリックしてください。
 記:2007/12/22