【猫眼って、どんな眼?】
猫の眼をよくよく見たことがありますか?
食べるとすぐ満足な面もちで眠ってしまいますが、昼間と夜とでは、ひとみの形が違っています。昼間は縦長のスリット状になっていますし、夜はまん丸なひとみを大きく開けています。これは、昼間の明るさを防ぐための変化なのですが、人間の場合は、形が丸いのが違っています。写真4
猫は夜でもよく見えるように、感度の高い視細胞が、人間より多くあると言われています。それで、昼間はまぶしそうに眼を細めているのです。
人間でもひとみの大きさは直径2mmくらいから7mmくらいに変化して、光量を調節しています。猫の縦長のひとみは、光学的応用におもしろい面を持っています。それは、縦縞模様の識別(バーコードなど)が必要な場合など、縦長のひとみ(絞りと言ってもいいでしょう)があると、横方向の分解能が良く、さらに縦方向にレンズが大きいことから、多くの光を集めることができます。ですから使いようによってはおもしろいレンズ系を構成できます。何かこういうことが必要なときは、試してみるといいでしょう。


夜の猫の眼

昼間の猫の眼
【写真4 猫の眼】




縦長の眼はバーコードの
読み取りに利用できそう