ポストカプセル



2001年元旦。
不思議な手紙が我が家にきた。それは、今
から16年前に出されたもので、世紀が改ま
った年始めに届くように計画された手紙であ
る。
昭和60年に開催された国際科学技術博覧
会を記念して作られたもので、16年という期
間を経て届けられるしくみになっている。
当時、我が家は子どもは二人であったが、現
在は4人に増えている。手紙の宛名では二人
の子どもの名前があるが、当然のことながら
後から生まれた二人の名前はまだ載っていな
い。何とも不思議な感じがする。
自分の子どもや孫宛てにこんな手紙が遠い未
来に届いたらきっとびっくりするだろうが、また
うれしいに違いない。
今、16年前の自分を思い出している。あの頃
何をしていたのか、どんなことに興味があった
のか、思い出が次から次へとあふれ出てくる。
こんな企画があれば、今度は自分で未来の
子どもたちにメッセージを送りたいと思う。
ちょうど、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の
主人公が博士に送った手紙に似ている。
この手紙から、当時の郵便料金が40円だったこ
とが分かるのも楽しいではないか。
2001/1/1