ビアトリクス・ポター



イギリス生まれの絵本作家ビアトリクス・ポター(Helen Beatrix Potter, 1866年7月28日-1943年12月22日)は、ピーターラビットのお話でよく知られています。小型本の形で24冊の話を書き上げました。家庭教師の病気で寝ていた5歳の長男ノエルのために送った絵手紙がピーターラビットの話の発端と言われています。結婚を両親に反対された婚約者のノーマン・ウォーンが結婚前に悪性貧血で死んでしまうという不幸に遭遇しながらも、ポターは絵本を書き続けました。ノーマン・ウォーンはポターの絵本の出版に力を注いだ良き理解者でもありました。ポターはナショナルトラスト運動に積極的に関わった人で、多くの土地を開発から守るために私財を投資しました。トトロの森を残そうという日本の運動にも通じるところがあります。

 アメリカ人女優であるレニー・ゼルウィガーがポター役で登場する映画「ミス・ポター」を見てきました。美しい湖水地方の風景と共にポターの半生を描いています。ゼルウィガーは「ブリジット・ジョーンズの日記」や「シカゴ」などで話題になった女優です。物語が史実と違っているという批判も一部にはありますが、さらっとポターの人となりを見ることができて、これはそれなりに評価できる映画だと思います。

 自宅近くの「こども動物自然公園」内に「ビアトリクス・ポター資料館」があります。大東文化大学が集めた資料を公開しているもので、ポターの家であるヒルトップ農場を再現した造りになっています。ピーターラビットファン必見の場所だと思います。
World of Peter Rabbit「ピーターラビット公式サイト」(5ヶ国語表示)
こども動物自然公園「ビアトリクス・ポター資料館」
福音館書店「ピーターラビットのページ」

記:2007/9/16