プリズムで遊ぶ
こんな経験はありませんか? 蛍光燈をプリズムで見たとき、両側の色づき具合が違っていることに・・・。 片側は、青系統の色のスペクトルが見えるのに、反対側は、赤系統のスペクトルが見えます。「これはどうしてかな?」と考えたことはありますか。 普通、蛍光燈は白く光っています。これをプリズムでみると七色に見えるように思えますが、実際には、真ん中は白いままで、両端だけ色づいてみえます。これは、両端の部分から来る光のうち、赤系統あるいは青系統の光が失われてしまうためなのです。(下図をご覧ください) (詳しく説明すると・・・) 白色光として見えるのは、7色が合成されたときです。光は色(波長)によって屈折率が違っていて、赤より青い光の方がよけいに曲げられます。目に入ってくる光が白色に見えるためには、壁面(あるいは蛍光燈)の色に応じたそれぞれ違った位置からの光がプリズムを通して合成されなければなりません。壁面の中心付近は各色がくる場所がまだ、壁面内にあるため、すべてが合成されて白色になりますが、端の方では必要とする色の部分が壁が切れているために入ってきません。このために両端では、欠落した光に応じてスペクトルが見えることになるわけです。 おもちゃの三角プリズムでも手に入ったら試してみてください。 |