かんむり座


彗星観測の合間に、逆方向すなわち東から天頂に向って空を眺めると、こじんまりとまとまった星座が眼につく。半円形状に並んだその配列は、近くのこと座やヘルクレス座とともに好きな星座のひとつだ。写真撮影中に北から南に太陽の光を反射して光る人工衛星(右下の直線)が通り過ぎ、しだいに夜の闇に吸い込まれて見えなくなった。かんむり座は神話ではクレタ王ミノスの娘アリアドネに酒の神バッカスから贈られた冠である。冠の中にあるR星は数ヶ月から数年の間6等星であるが、不意に三等級くらい暗くなり肉眼では見えなくなり、数十日から数百日して元の明るさに戻る不規則変光星として知られている(かんむり座R型変光星)。日本ではかんむり座のことを「たいこ星」などと呼んでいる。
かんむり座
2004/05/25 21:20
317秒露出
Conon EOS Kiss Digital
Nikon f=105mm(F2.5)
ISO800
Vixen GPガイドパック自動追尾
北軽井沢にて