大和は国のまほろば
     たたなづく 青垣
     山隠れる 大和しうるわし
 (古事記)

(注) 山隠れる(やまごもれる)

●「柳生街道」、「山の辺の道」など歩いていると、きっと素敵な石仏に出会える。柳生街道では鬱蒼とした森の中で夕日観音、朝日観音、地獄谷石窟仏などを見ることができます。

夕日観音
夕日観音(柳生街道)
 鎌倉中期
1974/11/24撮影
朝日観音
朝日観音(柳生街道)

1974/11/24撮影
地獄谷磨崖仏
地獄谷線刻磨崖仏(柳生街道)

奈良時代説、平安末期説の二つがある
1974/11/24撮影

●室生寺へ向かう途中に大野寺があります。川向うの断崖に刻んだ線刻弥勒菩薩は像高が11.5mもあります。鎌倉時代前期の作品と言われています。
大野寺からさらに奥にバスを乗り継いでいくと室生寺に到着します。山奥のお寺とは思えないしっかりとした作りです。女人高野と名付けられている通り、女人禁制を旨とする真言密教の寺でありながら女性でもお参りが許された寺として栄えました。

大野寺弥勒磨崖仏

室生寺・虚空蔵菩薩
室生寺
室生寺、軍荼利明王

1975/11/23撮影

室生寺・軍荼利明王

室生寺・如来、菩薩石仏群

談山神社、青面金剛
(桜井市多武峰)


明日香村、道路脇の石仏

「根上がりの松」下の地蔵(長岳寺・天理市)

長岳寺・不動明王

長岳寺・石棺弥勒象

長岳寺から念仏寺への道

京都の念仏寺とは別のお寺です。

迎蓮寺・地蔵




阿倍文殊院・釈迦如来像

●明日香には謎の石像として、いまだに議論の的になっているものがあります。通称、猿石とか亀石とか呼ばれているものです。これらの石像に対して、五来 重さんは、道祖神説を立てています。猿と山の神、亀と水神の結びつき、それに猿石像には男根が彫りこまれており、これが道祖神の証拠とされている。男女の双体道祖神が現れる前には、石棒や男根像が道祖神として祀られてきたからです。薩摩地方の田の神像などは、これをよく表しています。(五来 重著「石の宗教」より)

吉備姫王墓・猿石
(明日香村)

吉備姫王墓・猿石

吉備姫王墓・猿石
亀石
亀石(明日香村)

橘寺・二面石(明日香村)

石舞台(明日香村)