菖蒲湯
●5月5日の節句の日に、菖蒲の葉を風呂に浮かべた湯につかると、邪気をはらうと昔から言われてきた。家でも毎年菖蒲湯に浸かる事にしているが、今年は日にちが遅れて8日に入ることとなった。菖蒲の葉をもらったのが翌日だった事に依り、一日一日と伸びてしまったのだ。日が違っても菖蒲湯に変わりはないと、勝手に思い込む。「何にも効果があるわけではないでしょ」と言う人があるかもしれないが、これは物理的効果ではなくて、精神的効果が大いにあるということだと思う。「この薬が効くんですよ」と医者から言われると、ただの水でも薬効は無くとも精神的に病気に打ち勝つ事ができることは医学的にも認められている。 菖蒲湯が好きなのは、お湯に浸りながら、ほのかな菖蒲の葉の香りを味わえることにある。これだけで自然と接している気分になれる。これが自然の癒し効果というものだろう。少しの手間暇でリラックスできるのがいい。遠くに出かけて大自然と接するのはそれで楽しいことであるが、もっと身近にも自然があることも忘れてはいけない。菖蒲湯に浸かりながらあることを思い出した。 少し前に横浜のみなとみらいに行ってきたのだが、そこは未来都市のイメージを感じることができる場所である。そんな中で眼を引き付けられたのがクイーンズスクエア横浜の一角の黒御影石に刻まれたことばであった。このモニュメントを作ったジョセフ・コスース(Joseph Kosuth)というアメリカの作家は、コンセプチュアルアート(概念芸術)の第一人者。シラーが、デンマーク王子アウグステンブルク公にあてた書簡第27号から抜粋したことばが刻まれている。このことばがいつまでも心に残っている。題名は「The Boundaries of the Limitless 我らの営みは無限の展開を」 真ん中の人が乗っている3基のエスカレーターと右のモニュメントを比較してみてください。いかに大きいかが分かると思います。大きさ:22mx11.8m。左のスヌーピーもでかいですが・・・。 |
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