種子



庭に小さな畑を作り、そこに冬物野菜の種を蒔いた。種ほど不思議なものはないと思う。外見状はいかにも硬そうで、この中に生命が宿っているとは想像しがたい。それが、少しの土と水と太陽の光熱とで包んでやると、数日のうちに芽を出してくる。どこにそんな力があるのか。
 丸い種が多い中でにんじん(人参)は少し変わっている。種の周囲に刺状の突起がある。しっかりと物につかまろうとしているのだろう。にんじんは種を蒔いた後、ほんの少しだけ土をかぶせてやる。あまり厚くかぶせると芽が出てこないのだ。発芽には太陽の光が関係している。土が少しということは、風で飛ばされやすいということでもある。そこで、このトゲが役立っているのかもしれない。

  人参の種子

  水菜の種子

  二十日大根の種子
2004/09/26 記