「カイパーベルト」
1951年、アメリカの天文学者G・P・カイパーは、冥王星の外側にリング状に取り囲む彗星の巣があるのではないかと唱えました。これを「カイパーベルト」と呼んでいますが、それに相当する天体だろうと思われるものが1992年に初めて発見されました。
1992QB1と名付けられた天体は、ハワイ大学のD・ジェウィットとカリフォルニア大バークレイ校のJ・ルーの発見によるものです。直径は推定によると190km、これはハレー彗星(約15km×8km)の核と比べるとはるかに大きいですが、最大の小惑星セレス(約1000km)よりも小さいものです。これに類する天体が、その後、数10個見つかっています。カイパーベルトは太陽から約50億kmから750億kmくらいまで広がっているとみられています。周期200年以下の彗星の供給源がこのカイパーベルトだと考えられていま
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