「日食」
太陽の前を月が横切ると、太陽が月によって隠されます。これが日食です。日食には大きく3つの種類があります。見かけ上、太陽が月より大きい時には完全に隠れず太陽の周辺部が月の周りからはみだしてリング状に見えます。これを金環日食と言います。逆に、月の方が太陽より大きく見えるときには、太陽は完全に月の蔭に隠されてしまいます。これが皆既日食です。皆既日食の時には、普段見ることのできない、プロミネンスやコロナ、ダイヤモンドリングを見ることができます。皆既日食や金環日食は、そう広い範囲で見えるものではありません。地球上に投影された月の影の中心付近でのみ見ることができます。月の影の中心は時間とともに地球上を移動して行きますから、結果として細長い帯状の地点から見ることができます。これを皆既(金環)日食帯と言います。さて、この帯の外側の地域では皆既日食も金環日食も見ることはできません。ただ、何も起こらないわけではなく、太陽の一部が月によって隠される様子を見ることができます。これを部分日食と言います。部分日食の欠け具合(食分といいます)は、皆既(金環)日食帯に近ければ近いほど大きく、離れるにしたがって小さくなります。また皆既(金環)日食中に、月の縁が太陽に接する機会(外接、内接)は4回あります。順番に第1接触、第2接触、第3接触、第4接触と呼んでいます。
皆既日食

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