「連星」
 2つや3つの星がお互いに影響しあいながら、互いに相手の周りを回っているものを連星と呼んでいます。連星は決してめずらしい存在ではありません。太陽に近い17年光年以内の恒星を例にとってみると、60個ほどのうち約半数の28個が連星であることが分かっています。数年から数10年にわたる望遠鏡による観測から実際に連星であることが分かったものには、おおいぬ座のシリウスやふたご座のカストルなどがあります。このように実際に確認できるものを「実視連星」と呼んでいます。これはかなり近距離の恒星に限られます。スペクトルの周期的なずれから、連星であることが分かったものを「分光連星」と呼んでいます。