「膨張宇宙」
膨張宇宙という考え方は、ロシアの数学者であるアレクサンドル・フリードマンが1922年、ですからまだハッブルの法則が発見される前に、アインシュタインの重力場方程式より導き出した一つの解答でした。彼は宇宙の密度によって、2つの解を得ています。宇宙の密度が小さい時には、宇宙は永遠に膨張し続ける。逆に密度が大きい時には収縮と膨張を繰り返す振動宇宙になるという結論でした。
またベルギーの宇宙論研究者のジョルジュ・ルメートルも、1927年に膨張宇宙を理論的に導き出しています。さらにガモフらの理論がつけ加わって現在の膨張宇宙論が体勢を占めるようになりました。
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