「軌道要素」
 天体は、空間のある決まった経路を動いていきますが、これを「軌道」と言います。天体の運動はニュートンの運動方程式に従っていますが、軌道を確定するためには次の6つの数値が必要になります。これを「軌道要素」と言います。

近日点通過の日時 T 天体が最も太陽に近づく時刻(時刻を日の小数で表す)。
近日点引数 Peri. 黄道面と天体の軌道の交点のうち、昇交点から天体の軌道に沿って測った近日点までの角度。"ω”とも表記される。
昇交点黄経 Node 春分点から黄道に沿って昇交点まで測った角度。”Ω”とも表記される。
軌道傾斜角 Incl. 黄道面に対する天体軌道面の傾きを角度で表したもの。””とも表記される。
離心率 e   軌道の形を表したもの。
e=0.0の場合は真円軌道。
0.0<e<1.0の場合は楕円軌道。
e=1.0の場合は放物線軌道。
e>1.0の場合は双曲線軌道となる。
近日点距離 q 天文単位 近日点における太陽から天体までの距離を天文単位(AU)で表したもの。