小笠原旧景
●一昔前の父島の風景を紹介しよう。ここに掲載した写真は今から29年前に父島を訪問したときのものだ。船内での宿泊ツアーで夜には船に戻らなくてはならなかったため、残念ながら星空の写真は撮っていない。 ![]() 連絡線「父島丸」は今はない。TSL(テクノスーパーライナー)が頓挫してしまった今、「おがさわら丸」「共勝丸」、それに時折運行される豪華客船「にっぽん丸」などが父島への足となっている。 おがさわら丸で東京ー父島間は25時間30分かかる。東京から1000キロ南にある島のため、海が時化ているときはそれ以上の時間がかかるし、大荒れの場合には当然欠航となる。そんな不便なところであるから、自然が残っているとも言えるのだろう。南北8キロ、東西5キロの父島では「ホエールウォッチング」「ドルフィンスイム」「ジャングルトレッキング」「スキューバダイビング」「シーカヤック」「サーフィン」「釣り」「バードウォッチング」など、いろいろ楽しめることが多い。もちろん「スターウォッチング」も。「東洋のガラパゴス」と言われる小笠原の生物は独自の進化を遂げ、自生する樹木の約70%が固有種とされている。こんな自然豊かなところはいつまでも残しておきたいものだ。 父島にはユニークな道路標識がある。「ヤドカリ注意!」「野山羊注意!」。ヤドカリはオオヤドカリのことで道を歩いていると良く出会う。ヤギは元々父島には生息していなかったが、先住民が持ち込んで野生化したものだ。小笠原では他の地域からの動植物の持込を嫌っている。というのも新しい種族による在来種の絶滅を防ぐためだ。 今でこそデジカメがあってネットに配信することは容易であるが、当時はフィルム全盛時代のため、ここに掲載した写真は当時のプリント写真をスキャナーで取り込んだものだ。そのため、解像、色あせ、その他不満足な点はあるが、その点はご勘弁願いたい。 |
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二見港 |
三日月山展望台より |
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釣浜 |
いしかり |
父島丸 |
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聖ジョージ教会 |
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日没 |
山羊 |
座礁船「濱江丸」 |
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