オオムラサキ (タテハチョウ科)

日本の国蝶に指定されているオオムラサキ(大紫蝶)。嵐山町では森の一部をオオムラサキの保護のために「オオムラサキの里」として残している。ここには幼虫の食草であるエノキの大木が多く生え、樹液を多く出すクヌギやコナラも混植している。数は毎年減少しているという話を聞いたが、運良くその姿を見ることができた。樹液を吸うために特定の木(クヌギやコナラ)に飛んできて、そこに長いこと止まっている。蝶が見られるのは6月〜8月ころ。雄より雌の方がひとまわり大きいが、青紫色の鮮やかさは雄の方が勝っている。オオムラサキは準絶滅危惧種(NT)に指定されている。
 
(♂)
 
(♀)
 
 

樹液を吸う場所で果敢にもカブトムシと向かい合っている
 
さなぎの抜け殻。
幼虫はこのエノキの葉を食べて育つ
 2008/7/15、16  嵐山町・オオムラサキの里にて