クリスマス・キャロル
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●ル テアトル銀座で、市村正親の一人芝居「クリスマス・キャロル」を見る。1996年の初演以来、何回かの公演を重ねてきている。舞台の真中には、机とその上に載せられた椅子などが、雑然と置かれている。やや縦長の階段状の客席後方から登場して舞台に上がった市村は椅子を並べ変え、そこにひとつの空間を作り出す。話は、ディケンズの名作なので、あらすじはわかっているのだが、主人公のスクルージが3人の精霊と共に過去・現在・未来へ旅する間の子供から幽霊そしてロウソクの炎に至るまでの54のパフォーマンスは観客を飽きさせることはない。ダンスが始まれば、客席からの手拍子でダンスを華麗に踊り、しんみりとした心がこもった歌も披露する。 裏方との連携プレーも無視することはできない。照明、効果音などが織りなす舞台は、決してひとりで芝居をやっているのではないことを感じさせる。表には出てこないスタッフとの一体感がこちらにも伝わってくる。途中休憩を含めて2時間あまりの舞台を見終わったとき、見て良かったという思いでいっぱいになっていた。 |
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2001/12/29 |