美術館巡り



中央高速の長坂インターで降りて車で8分くらいのところにある清春芸術村(山梨県北杜市長沢町)に行ってきました。ルオーの作品を多く集めた清春白樺美術館、ルオー礼拝堂、梅原龍三郎記念館、アトリエ・ラ・リューシュ(ここを借りて作品つくりに精を出すことが できる)、それに一番見たいと思っていたツリーハウスなどが敷地内にあります。ラ・リューシュの後ろには広い芝生が広がっていて、その先にツリーハウスがあります。
  
ツリーハウス 茶室「徹」 (藤森昭信氏設計)
樹齢80年の木を使い高さは地上約4mで、室内は1.7坪。茶室の命名は阿川弘之氏によるものです。

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アトリエ・ラ・リューシュ

 ルオー礼拝堂

ジョルジュ・ルオーを記念して建築された礼拝堂です。ルオーが製作したステンドグラスやルオーが彩色した木彫りのキリスト十字架があります。

ルオーが製作したステンドグラス 
 
ルオーが彩色した木彫りのキリスト十字架
 
清春白樺美術館
ルオーの作品、岸田劉生、梅原龍三郎、中川一政などの作品が展示されています。
 
レストラン入口
 

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15日には、清里フォトアートミュージアムで開催されている井津建郎氏の「ブータン 内なる聖地」写真展を見てきました。大判カメラとプラチナプリントという普段見ることができない技法で写したもので、モノクロトーンの何と滑らかなことか。雲の上の王国ブータンに暮らす人々の表情がなかなかいい。みんないい顔をしている。
チベット系仏教を国教としているブータンは国の政策として、国民総生産(GNP)ではなく国民総幸福(GNH)を表に打ち出しています(前国王が1986年に提唱)。近代化や物質的な豊かさのために心の安らぎが損なわれてはならないことを信念に、独自の国作りが実践されているのがブータンです。

現在は国内総生産GDP(Gross Domestic Product )表示が主流になっています。
  GNP(Gross National Product)  
  GNH(Gross National Happiness)
 

見てきた美術館はこの他に、昇仙峡の「影絵の森美術館」、清里の「現代美術館」です。
影絵の森美術館では藤城清治氏の作品が数多く常設展示されています。影絵の効果を最大限に出すために地下に展示されていて外光が入らないように考慮されています。
現代美術館はフォトアートミュージアムに近い場所にあります。ここにはヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナー、ジョン・ケイジ、フルクサスの作家たち(オノ・ヨーコ他)の作品などが常設展示されています。ジョン・ケイジの音楽を聴けたり、彼の幾何学的な楽譜の展示を見たり、なかなか興味深かったです。
各々の美術館はそれぞれ特徴があって、自分の物の見方に揺さぶりをかけてきました。いい美術館巡りをしてきたと思っています。 
 藤城清治氏の作品
 
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